森全体を見渡すためには森を一周するの。
じゃあさ、ドジでのろまなカメの私は一周するのに時間がかかるのよ。どうすんのよっ!(逆切れかっ)
自転車に乗ったらいい。これね、セルフで回転しちゃうマシーンなの。
高速セルフ自転車ではじめにフォレスト全体をグル~ッと廻ってみるの。
あそこが崖であっちが谷で、あの辺が峠で、ってセルフ自転車の上からでいいからまずはまわってみるの。
細部の難所や急な登り坂なんか、電動スイッチオンで、はじめは飛ばしたっていいんだから、まずは高速ママチャリでまわってみたらいいさ。
そしたらゴールがわかるよね。
自分の足ではなかったけれどゴールを知ることはできる。
ゴールが見えたらまたスタートに戻るんだけど、はじめから最後まで全くの手探り状態でノロノロと石橋を叩いて進むときよりは、すこしは進みやすくなるかもしれないよ。
あの辺りがきつかったから、その前のところまではサクサクいってみよう。ここらは平坦な道だ。もうすぐ難所だからいったん休憩しておこう。この川の水を飲んで。まもなく苦しい部分に来るはずだが、なんとかして根性で乗り越えたいな。
そんなふうにして、自分で自分にコーチングしながら、がんばりんぐできるの。
ときには速く、ときにはゆる~りとペースを落としながら、それでも今度は自分の足で歩いてゆく。
高速セルフ自転車は、勉強なら参考書だ。薄くてもいい。薄くても全体を通す。簡単な本でもいい。できたらめっさわかりやすい本がいい。解説の滑らかな説明に乗りながらスイスイ進んでみたらいい。
自分の足は問題集だ。今度は一問必答の精神で、できるまでゆっくり進めたらいい。ズルしないで。パスしないで(トランプかっ)。スキップしないで(UNOかっ)。
ちゃんと自分の利き手に鉛筆をもって。ぺんてるのスマッシュでもいい。S3でもいい。自分のお気にの靴を身につけて一歩ずつたしかに潰していくんだ。全体が見えていたら進むときも進まないときも不安にならなくていい。難所なんてうんとゆっくり進んだらいい。
そ~だ、リバースもいいね。
ときには来た道を後戻りしたりして。後戻りだって必要な確認の一部なんだ。せっかくなら景色を楽しみながら何度でも同じ道を走ってみたらいい。タンポポの黄色って、タンポポの黄色って、綺麗なんだね~。
それが森勉。