でね、飲み屋の二階に住んでたんだけど、うるさくて勉強がすすんだなぁ。もぉ~。勉強してましな家にすむぞ~~~、みたいな。勉強して静かな場所に行くぜ~~~、的な。
でもやっぱ夜のカラオケはうるさいじゃん?大相撲ダイジェストの聞こえが悪いじゃん?だから早期引越ししたんだ。他力で。ド田舎の祖母のうちに住み込みましたとも。
で、4つ目の小学校生活が始まったのかな。夜は大相撲ダイジェストがはじまるまでずっと勉強。井筒部屋の力士たちががんばってる姿を見るのをご褒美にヴォクはヴォクの稽古だ~、みたいな。祖母は勉強ばかりしたら馬鹿になるからテレビをみなさい!とか言いながらドラマを見てた。ヴォクはヴォク部屋で稽古。祖母がスーパーで焼き鳥を焼くアルバイトを朝から晩までしてたのを知ってたからね。ヴォクにできることは稽古しかなかった。テレビならいつでも見れるし。
毎日ノート10ページから20ページ分くらい好きな順に勉強したんだ。なにをって?
受験研究社の虎の巻。近くのチャリで20分の本屋ブックポート(いまはゲオになってた)で立ち読みし切れないやつだけは買ってきてノートに写したり覚えたり勉強したり。塾は?
塾はコンビニもないド田舎だし、なかったんだ。てか塾の存在は6年になるまで知らなかった。ひとつ下のいとこが小5からラサール受験の準備で塾に行くようになってそのときにはじめて知ったんだ。
受験研究社、いい名前じゃん?ヴォクはこのままこれがいいや、ということで本が1つ終わる度に本屋で立ち読みしてた次の受験研究社をゲッツ、また終わると次の本屋で立ち読みしてた受験研究社、そんなヴォクは受験研究者。