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基本と演習のはざまで

かんたんなことでも正確にできるようにすることしかも速くできるようになるまで繰り返し書写したり音読したり計算したりすること。こういう基礎のドリルでスキルは高まる。ドリル的な学習という。教科書と傍用問題集・ワークはこの部分の学習材であり基本が身につくように計算され編集されている。(教科書やワークが身につくまでできていないケースが問題の半分以上であるので「傍用問題集をなめんじゃねえ」という記事をいくつかこのカテゴリにエントリーした。)

一方、基礎ができてきた上では初見の難解な問題を考察することがスキルを高める。演習的な学習という。入試問題はそれが凝ったものであれば他校でも自校でも過去に出題歴のない何かしら新しい視点から作成されるので、過去問演習、入試演習がこれにあたる。

この二者の学習メニューの配合比率・バランスが難しいと感じることは少なくない。基礎ばかりえんえんと繰り返すのか、演習ばかりやるのか。たとえば入試過去問は1、2年分やるのか、10年分やるのか20年分やるのか50年分やるのか。ウチでやっているような東大の過去問を30年分やるとか全国高校入試問題集の過去問を10年分やるといったことはただの目安でしかない。

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基礎も演習もどちらもたくさんやるという最後の選択肢もあるがそれでは勉強漬けの学生生活になってしまう。漬けるの文字通りの意味において。

いまのところ、ここ6、7年間は、サンドイッチにして基礎演習基礎演習基礎演習の繰り返しを宗(むね)としている。(ふつうだね)

演習をして弱点があれば基礎で補強し補強が終わればまた演習。

そして演習はできるようになったかの見極めラインを設け、極めてきたらストップ(わかりにくいので「鉄人」ラインと呼んでいる)という方針をとっている。

入試の得点力という点では目標の得点力になるまでは両方を続けるしかない。

個々人、領域別単元別に見極めてゆくので毎週毎回塩梅が難しいし答えはみつからないが月間くらいで微調整しながら基礎と演習の両方の練習メニューをやってゆく。

演習して弱点がみつかれば基本に立ち返り公式の確認、教科書に戻る、ホーム図書に帰って確認する仕方で進めている。(あたりまえだね)

さらに、第三の学習法として基礎と演習の間に位置する「解法や定石の学習」をやるというのもある。これは基礎との線引きが難しくスパイスくらいにとらえている。(でも、スパイスがささやかな喜び、原動力、きっかけになったりするもんだ。)

元来、勉強の仕方は自由であっていいしひとつの方法のみに縛り付ける必要はないかもしれないが、こうした方がいいというアドバイスをするのがヴォクの仕事なので基礎と演習の配合比を考えている。

あたりまえのことばかりであってしょせん方法では大差は生まれない。

そういうことよりも、目の前の問題をしっかりやる。目の前の教材を身につくまでは繰り返しやる。さっきの問題を自分の納得行くまでやる、ひとりでできるようになるまでやるということを大切にしたい。

やったことがある、見たことがある、学校の授業でやっていた、ホーム図書に載っていた、でとまるのでなく、それは自分でやった、この問題は自分で解決できると言えるようになりたい。

新聞や社説、コラムの読み方も同じだ。

ヴォクは新聞は20くらい購読しているが読み順は適当サンドイッチだ。はじめに社説を一通り縦に読む。次に南日本新聞のここを読んで琉球新報のあそこに行って・・・、というような読みルートは日々微修正されていく。ルートづくりも楽しかったりする。

どこの新聞をどういう順番で読んだってよいし自分の問題として自分が納得いくまで読んで考えたらそれでいい。