上尾市にある学習塾 セルフラーニング光塾

浦和 大宮 浦和第一女子 東大京大進学指導. 小学生, 中学生, 高校生のための私塾. 難関校進学の夢をあきらめないあなたを東大出身プロ講師がサポートします. 無学年式でいまの位置と志望校の入試をクリアする2地点をスロープ状階段状につなぐカリキュラムを利用して、セルフラーニングで勉強を進める個別指導学習塾 光塾は, 上尾市内の, 桶川市との境めにあります。

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持ち時間を増やす方法(2)

あれもほしいこれもほしいもっとほしいもっともっとほしい(ブルーハーツで)というのは人の常だ。

ほしければ全部手に入れたらよいが、準備するのに時間がかかる。

たとえば、数学の問題が解けるようになりたいとして入試に必要な250題をマスターするのに最低1000回くらいは解かなければいけない。

たとえば英単語をマスターしたいとして入試に必要な2000語をマスターするのにおよそ12000回くらい自分で練習しなければならない。

入試でほしい点数が決まっていて、入試で必要とされる水準も過去問からわかっていて本もノートも手元にある。

他に必要なものは本の知識を頭に写したい、身につけたいという願いと、それを実現するための準備と練習だ。

願うのに時間はかからない。いささかもかからない。

練習には時間を要する。まず何を身につけたいのか、テーマを定める。

ヴォクが知っている入試研究家でもっとも勤勉だったEくん(E君のことは何回かこのブログに書いた)は、たかだか数学の250題を3年間毎日解き24周していた。

そのひとつひとつはどれもハードな入試問題で初見で解くには20分くらいかかるものだったが、彼はそのどれも鉛筆が一瞬たりともとまることがなくまるで算数ドリルか掛け算九九でも解いているような速度でカッカッカッタッタッタッと1分くらいで書いた。

入試難問で普通は数学がかなり得意な人でも10分はかかるような問題を。

はじめて見たときの衝撃は今でも忘れられない。彼は3か月後の朝も6か月後の朝も毎朝それをクルクルとマシンのように解き続けていた。

全国模試の高得点者リストに掲載され続けたことは言うまでもない。

まず1題解くごとに練習時間を短縮できている。

1題解くごとに何分もの時間だけ、もっと速く解いているので、あまった練習時間を次の周回の練習や、他の教科の練習に回すことができる(時間を増やす方法1)。

次に同じ問題を練習しているので毎周回ごとに頭の中に解法のルールとパターン、発想、定石、解法のテクニックが整理されている。解くごとに頭の中で公式がすっきり整理されていく。

問題や解答は解いているだけなのにいつの間にか問題文も書こうと思えば見ないでかけるよとヴォクに話してくれた。

あー、いつのまにか暗記するくらい熟練したのか。

暗記しようとして憶えたのでなく考え続けるうちに自然と憶えるくらいになった。

それくらい何度も考え続けたってことなのか。

彼はクリーム色のルーズリーフに同じ問題を解き続けた。

もったいないなどうせ解けるのになんでルーズリーフに?とヴォクは思ったもんだが、いま思えば彼にとってそれは楽しい時間だったのかもしれない。

趣味になっていたのだろう。

問題文をチラと見る。

解答を書き始める。

とまらないまよわない、すすむすすむさいごまですすむ。

思考の速度で解答作業がすすむ。

あの手品を見せられた図書館自習メンバーの誰もがEくんのシャープペンシルに見とれた。真似をして数学がうまくなった。

得意ではないものも苦手ではなくなった。

Eくんのマジック。

ヴォクが高校生だった頃に使っていたのは土師師、藤田師コンビの『トレーニング(受験編)』というシリーズだった。

同著者らによる「標問(標準問題精講)」なども副教材だった。

テニスの先輩がたには山本矩師の参考書も数学超特急シリーズ全冊含め代ゼミのもの多数と大数たくさんなどいただいており調べる図書、サブ図書は充実していた。

自学自習のホーム図書(全問身につける本)としてはさっきの「トレーニング」シリーズを使っていた。「トレーニング」は黒大数同様、「解法を暗記する数学」と遠く離れたところに存在する参考書だったが、毎回感動しながら読むたびに感動のあまり暗記してしまうような書物であった。

両シリーズとも全部いまも書棚にありたまに調べることがある。

(つづく)

ホーム図書(当時)

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調べる図書(当時) 黒大数

いま学生だったら(学生みたいなものだけど)ホーム図書をフォーカスゴールドにするだろう。FG数学はおもしろすぎる。

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