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ask 人 to不定詞 の意味(きょうの小学生英語問答より)

きょうの小学生の英語レッスン、光英語の100問100答より。
光子:「この英文ですが、副詞的用法でためにと訳しても大丈夫ですか?」
花波:「するどーい。とてもおもしろいことを考えているのだね。」
以下はきょうの英文法問答をまとめたもの。
A policeman asked us to get out of the car.・・・ (*)
の文で to get out of the car するのは誰か?
これがもし(あくまでもし)、a policeman であるとしよう。
その場合、「完全文の後ろについたto不定詞の副詞的用法(すなわち in order to get out of the car と同意)である」と考え、日本語訳は「(警官が)車の外に出るために警官は私たちを招いた。」(警官が車内に閉じ込められていたような特殊な文脈で)となる。・・・(解釈1)
副詞的用法は「文の動詞を修飾する」というまさにその文法的な真実がこの解釈を行う根拠の一つであり、さらに言えば「不定詞の意味上の主語が別に示されないときは文の主語にそれを求める」という原則を別の拠り所としている。
逆に、文の主語でないもの(文の主語と異なっても不定詞の意味上の主語が一般の人であるときは書かない)が副詞的用法の不定詞の意味上の主語であるならば、例えば次のように for N をto不定詞の前につけて書かれる。
A policeman asked us for Daraemon to get out of the car.
「警官はドラえもんが車から出られるよう私たちを招いた。」
救援を頼んでいるという特殊な状況でならこういう表現もあり得る。
しかしながら、当然、こういう意味(解釈1)があり得るのは極めてまれなシーンであることを強調しておく。普通はこういう意味にはならないのである。つまり普通は(*)の英文は「Vを修飾する副詞的用法(in order toと同意)」ではないのだ。
一方、なんらの文脈なしに(*)の1文 [ask A to do] を読んだ人の最もありふれた解釈は、to get out of the car するのが us だと解釈し、「警官は我々に(我々が)車から出るように求めた。」・・・(解釈2)と考える。このように意味上の主語(車から出る人)が us だと解釈するのが一般的な(あくまで一般的な)解釈なのである。こう解釈する方がより普通であることの根拠は何であろうか。
どちらに解釈するにしても、元の英文の形はたしかに同じである。
S ask O to不定詞 以上でも以下でもない。
我々は「ask 人 to が3文型よりも5文型で使われやすい」ことを経験的に知っている。
したがって文脈なくこの英文を読んだ人はまず先に後者のように解釈するわけである。
経験値を少しだけ増やすため、同じ形で他の文を考えてみる。
The boss asked [invited] him to play golf together.
「ボスは(彼が)一緒にゴルフをするように彼を誘った。」(5文型。 to play は不定詞・形容詞用法・補語)
この invite の文をもし受身で書けば、
He was invited to play golf together.となり、いずれにしても to play golf するのは誘われた人間たる彼である。
5文型の方のS V O to不定詞 の形をとる英語の動詞はたいへん数が多い。そしてネイティブでない英語の読み手にとっても辞書を引けば載っているため大方、解釈で困るような事態を引き起こしはしないが、たしかめ法として、「結局 to 不定詞 で示された行為をするもの(意味上の主語)が文のSなのかOなのか」にまで戻る癖は身につけておくべきである。
不定詞、動名詞、分詞の英文法を考えれば考えるほど意味上の主語という問題が一筋縄では行かないということは、英語研究者の一人として言っておきたく、ここに記した。
今回書かなかったが、意味上の主語を詳細に検討してはじめて副詞的用法と形容詞的用法の区別が可能になる。次回のレッスンではそれについても彼に(今度はヴォクの方から)クイズをしてみたい。
注) 不定詞は動詞ではなく、1)名詞用法 2)形容詞用法 3)副詞用法 の3つの用法に大別される。
2)の形容詞用法をさらに分けると 2-1)名詞修飾 と 2-2)補語 の働きがある。
2-1)の形容詞用法・名詞修飾をさらに分けると、修飾される名詞とto不定詞との間に、 2-1-1)SV関係 2-1-2)VO関係 2-1-3)同格関係 がある。
という判断枠組の中で考えた。
以上
Hana Hikari